
こんにちは!
足利市の工務店、福富住宅で働くママ建築士の春山です。
今回は、シューズクロークがないわが家のリアルな悩みをもとに、
玄関やリビングが散らかりにくくなる収納動線と、ファミリークロークの考え方をご紹介します。
うちには小学5年生の娘と、年長の息子がいます。今日はちょっと恥ずかしい話から始めさせてください。
「ランドセル、リビングに置きっぱなし」
「片付けて、って毎日言っているのに全然変わらない」
これ、わが家の日常です(笑)。
「どうしたら自分で片付けてくれるんだろう...」と悩むこともあるのですが、最近ふと思ったんです。
もしかすると、子どもの性格だけではなく、「片付けやすい家のつくり」も関係しているんじゃないか?と。
今日は、わが家のリアルな悩みから、「片付けて」と何度も言わなくても、自然と片付けやすくなる家のヒントを考えてみます。
\ もくじ /
1. 金曜日の玄関
わが家のリアル
※イメージ画像
我が家の玄関には、シューズクロークがありません。下駄箱だけのシンプルな玄関です。
平日はまだなんとかなるのですが、金曜日になると一気に荷物が増えます。
子ども2人分の上履き袋や体操着袋。ランドセルと通園バッグ。靴は脱いだまま。さらに学校や園からのプリント類。週末に届くコープの空き箱まで重なると、玄関は、いつの間にか「行き場のない荷物の一時置き場」のようになってしまいます。
リビングに目を移せば、そこにもおもちゃとランドセルが転がっている。気づくと「片付けて~」が、口癖のように出ています。
2. 片付けにくい理由は、
収納の場所にある?

※収納動作のイメージ
わが家の子どもたちを見ていると、帰宅後の行動は意外とシンプルです。
玄関で靴を脱ぐ → 手に持っているものをその場に置く
リビングに入る → ランドセルを置いて、おやつ・遊びモードへ
こんなふうに、帰宅してからいつも同じような流れで動いています。
その途中に「ここに置く」という場所がないと、つい玄関やリビングに「とりあえず置く」ことになってしまうようです。
考えてみれば、私たち大人も、収納場所が遠かったり、しまうまでに手間がかかったりすると、ソファに上着を置いてしまうことがありますよね。
「片付けて」と言う前に、まずは「片付けやすい場所が、普段の動きの途中にあるかな?」と考えてみることも大切なのかもしれません。
3. 玄関収納だけでは足りない?
リビングまで散らかる理由

※イメージ画像
玄関に収納があっても、家族が普段通る場所から少し外れていたり、しまうまでの動作が多かったりすると、せっかくの収納を使いこなせないことがあります。
わが家を振り返ってみても、「帰ってきたらここに置く」という場所がすぐ近くにあれば、もう少し片付けやすいのかもしれません。
そこで気になっていたのが、福富住宅の施工事例で見かけた「ファミリークローク」という空間です。
玄関を入ってから、リビングやキッチンへ向かう途中に、家族それぞれの荷物を置ける場所があったら。
それだけでも、玄関やリビングに荷物が広がりにくくなるのではないかと思いました。
4. ファミリークロークとは?
子育て世代にうれしい収納動線
ファミリークローク(ファミリークローゼット)とは、家族の衣類や持ち物をまとめて収納するスペースのことです。
玄関やリビング、洗面・ランドリーなど、普段の生活動線に合わせて配置することで、帰宅後の片付けや身支度がしやすくなるというメリットがあります。
特に子育て家庭では、ランドセルや通園バッグ、上着などの置き場所を決めておくことで、玄関やリビングに荷物が散らかりにくくなることが期待できます。
今回ご紹介する施工事例では、玄関から室内へ移動する際に使いやすい位置に、家族の荷物を収納できるスペースが設けられています。
「玄関で全部下ろす」のではなく、家の中へ移動する途中で、それぞれの荷物を置いていけそうな動線です。

※福富住宅の施工事例
縦に仕切られたボックス状の棚が並んでいて、上着やコートを掛けられそうなハンガーパイプも見えます。下段には、カゴを置けそうなスペースもあります。

※福富住宅の施工事例
ハンガーに掛かったシャツを見て、「あ、これって『しまう』じゃなくて『ちょっと掛けておく』感覚なんだ」と気づきました。わざわざ扉を開けて、奥にしまい込むよりも、『帰ってきたらここに掛ける』という使い方なら、子どもでも続けやすそうです。
ファミリークロークのここが好き、
3つのポイント
・ ボックスごとに「自分の場所」をつくれる
仕切りがあることで、子ども一人ひとりに専用スペースを持たせやすくなります。「ここは僕の場所」という感覚が、片付けのきっかけになるかもしれません。
・ ハンガーパイプで「ちょっと掛け」ができる
上着はハンガーパイプに掛けて、カバンは自分のスペースに置く。収納するまでの動作が少なく、使いやすそうです。
・ 玄関から室内へ向かう「移動の途中」にある
動線の途中に収納があることで、玄関やリビングまで荷物を持ち込まず、途中で置きやすくなります。
5. もし我が家にあったら
を妄想してみる

※福富住宅の施工事例
この写真を見ながら、「これがわが家にあったら」を妄想してみました。
【金曜日の帰宅シーン】
もし玄関から室内へ向かう途中に、こんなクロークがあったら。
娘はランドセルをひとまず自分のボックスへ。
私は受け取ってきたプリント類や、コープの荷物の中身を、空いているスペースに一時置き。
【翌朝の支度シーン】
前日のうちにここに置いておけば、
「ランドセルどこ行った?」「上着がない!」と朝から探し回ることも少なくなるかもしれません。
ボックスごとに「誰のスペース」と決めてあげれば、年長の息子でも「ここは僕の場所」と分かりやすくなって、ちょっと誇らしい気持ちで置いてくれる...なんてことも、あるんじゃないでしょうか(希望込みですが)。
6. ファミリークロークの間取りで
大切な収納計画のポイント
今回、施工事例の写真を見ながら考えて気づいたのは、収納の「容量」だけでなく、生活の動きの中の「どこに」あるかが大事、ということでした。
玄関に大きな収納をつくっても、普段の生活動線から外れていると、使いにくい収納になってしまうことがあります。
反対に、収納量がそれほど多くなくても、家族が毎日通る場所にあれば、無理なく使い続けやすい場合もあります。
収納は「たくさんつくれば安心」ではなく、「家族がどこで何をするか」に合わせて計画することが大切です。
ファミリークロークを計画するときの
3つのポイント
・ 何を収納するかを決める
ランドセルや上着、通園バッグなど、収納したいものを具体的に考えておきます。
・ 帰宅後の動線を考える
玄関からリビングへ向かう途中など、家族が無理なく立ち寄れる場所を検討します。
・ 家族が使いやすい高さにする
子どもが自分で荷物を置いたり、上着を掛けたりできる高さを考えます。
収納するものや使う人に合わせて計画することが、片付けやすい家づくりにつながります。
我が家のシューズクローク問題は、すぐには解決できませんが、今ある暮らしの中でも「置き場所を決める」ことはできそうです。
『片付けられない』と子どもだけの問題にするのではなく、家の中に片付けやすい仕組みがあるかを考えてみてもいいのかもしれない。そう思えただけで、ちょっと心が軽くなりました。
ただし、「ファミリークロークをつくれば必ず片付く」というわけではありません。
家族の人数や持ち物の量、帰宅後の動き方によって、使いやすい収納の場所や広さは変わります。
また、ファミリークロークにはある程度の広さが必要になり、通り抜けできるウォークスルータイプにする場合は、通路として使うスペースも必要です。
大切なのは、ファミリークロークをつくること自体ではなく、「家族がどこで何を使うのか」を考えながら収納の場所を決めることです。
7. まとめ
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今回のお話をまとめると、
・ 子どもが片付けやすい家にするには、
「収納の場所や動線」にも目を向けてみる
・ 玄関からリビングまでの途中に収納があると、
帰宅後に荷物を置きやすい
・ 玄関から室内へ移動する際に使いやすい位置に、
家族の荷物を収納できるスペースが設けられている
・ 家族ごとに収納場所を決めることで、
「自分の場所」が分かりやすくなる
・ 収納は「量」だけでなく、
家族の暮らしに合わせた「場所」も大切
ファミリークロークをつくることが正解なのではなく、家族の帰宅・身支度・洗濯などの動きを考え、その途中に使いやすい収納をつくることが大切です。
福富住宅では、毎日の家事や帰宅後の動きまで考えながら、ご家族に合った間取りをご提案しています。
「玄関をすっきりさせたい」「子どもが自分で片付けられる収納をつくりたい」
そんな家づくりのお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人

春山 |福富住宅 設計スタッフ
〈保有資格〉
二級建築士
住宅外皮マイスター
福祉住環境コーディネーター
ZEHコーディネーター
住宅業界に10年以上携わり、現在は福富住宅で各種申請業務や図面作成などを担当しています。
これまでの経験や建築に関する知識を活かし、住宅性能や家づくりに関する情報を、これから家づくりを始める方にもわかりやすくお伝えしていきます。
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