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ウッドショックはもう終わった?|2026年以降の住宅価格の見通しと、今できる家づくり対策

足利市の工務店、福富住宅の大竹です。
数年前に話題となった「ウッドショック」。
当時は、テレビやネットのニュースでも取り上げられ、大変話題になりました。
木材価格の高騰によって、住宅価格が一気に上がったことを覚えているという方も、多いのではないでしょうか。
では今、そのウッドショックはどうなっていると思いますか?
今回は、最新の業界動向をもとに、
2026年以降の “ 住宅価格のリアル ” をまとめました。
これから新築やリフォームをお考えの方は必見です!
ぜひ最後までご覧ください。
【 目 次 】
1. ウッドショックとは?

輸入木材の価格が急激に高騰した現象 のことを、「ウッドショック」と言います。
2020年のコロナ禍で在宅時間が増えたことをきっかけに、世界的に『家で快適に過ごしたい』というニーズが拡大。
特にアメリカや中国では戸建て需要が急増し、住宅建材となる木材の需要が一気に膨らみました。
そしてその時期に、ロシアのウクライナ侵攻による物流の混乱やエネルギー価格の上昇、為替の変動などが重なり、木材価格は過去にない水準まで高騰。
1970年代に石油が高騰した際に「オイルショック」と呼ばれたことから、「ウッドショック」と呼ばれるようになったようです。
2. 現在もウッドショックは続いている?

海外での住宅需要は落ち着きを見せ、当時のような木材不足は解消されています。
しかし、為替の影響や輸送コストの上昇などにより、木材価格は“高止まり”の状態が続いています。
つまり、「一時の混乱は落ち着いたが、価格は下がっていない」というのが現状です。
今後も安定的に高水準を維持すると見られています。
3. ウッドショックが住宅価格に与えた影響

輸入木材の値上がりは、住宅の建築コスト全体を押し上げました。
特に、輸入材を多く使用するローコスト住宅・建売住宅では影響が大きく、建築費が上昇。
その結果、新築が手の届かない価格帯となり、中古住宅の価格までも上昇するという連鎖が起こりました。
また、木材以外にも鉄骨・コンクリートなどの資材、人件費、物流費も上がっており、住宅全体のコストは依然として高止まりしています。
4. 2025〜2026年の住宅価格の見通し

国土交通省のデータによると、建築工事費は年々上昇傾向にあります。
木造・非木造ともに2015年比で120%以上に達しており、今後も下がる見通しは立っていません。
その理由は、
:
|建築材料と人件費の高騰

住宅の建築工事費の上昇は、木材・セメント・鉄骨などの建築材の全体的な高騰と、職人不足による人件費アップが大きな要因です。
特に人件費については、職人不足が解消されない限り、上がり続ける可能性が高いと考えられます。
|国際情勢

現状、住宅の主要な構造材である木材や鉄の多くは輸入に依存しています。
そのため、海外情勢の影響を受けやすく、価格の安定が難しい状況です。
コロナ禍以降の需要拡大や物流混乱に加え、
近年の国際経済の不透明さや貿易環境の変化が続き、輸入建築材の価格は依然として不安定な状態にあります。
|円安

2022年春以降の円安傾向も、輸入品全般の価格上昇を後押ししています。
為替の影響で木材・鉄骨・設備機器などの仕入れコストが上がり、建築費全体の上昇につながっています。
|土地の価格も上昇

住宅価格の上昇は、建築費だけでなく、土地の価格上昇にも影響されています。
国土交通省の地価公示データによると、住宅地の地価は全国的に上昇傾向にあり、
特に利便性の高い都市部や、生活しやすい郊外エリアでは価格が上がり続けています。
足利・両毛地域でも、駅周辺や商業施設へのアクセスが良いエリアはじわじわと値上がりしており、
土地を含めた家づくりの総コストは今後も上昇していくと考えられます。
このように、
▼ 建築資材の高騰
▼ 人件費のアップ
▼ 不透明な国際情勢
▼ 円安
▼ 土地価格の上昇
などの影響により、今後も建築費の上昇は続いていく見込みです。
5.住宅価格の上昇への対策

住宅価格や土地価格の上昇が続く中で、「今は家づくりを控えた方がいいのでは?」と不安に感じる方も多いかもしれません。
しかし、建築費や物価の上昇は短期的な現象ではなく、中長期的に続く“新しい常識”になりつつあります。
だからこそ、今求められるのは「建てない」という選択ではなく、“どう建てるか”を工夫すること。
ここでは、これから家づくりを検討する方が、コスト高騰の中でも賢く進めるためのポイントをご紹介します。
▶ 国の補助金制度を活用する

上昇が続く住宅価格ですが、国や自治体では高性能住宅の取得を支援するための補助制度が整っています。
たとえば、
-
子育てエコホーム支援事業(旧グリーン住宅支援)
-
ZEH支援事業(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス補助金)
これらを活用すれば、性能基準を満たす家づくりで 最大で90万円程度の補助 を受けられるケースもあります。
性能を上げながらコストを抑える、今の時代に最も有効な方法です。
▶ エリアを見直す

土地価格の上昇はエリアによって大きく異なります。
駅近や市街地にこだわらず、少し郊外の利便性の高い地域まで範囲を広げることで、同じ予算でも広い土地や理想の間取りを実現できる可能性があります。
通勤や買い物のアクセスなど、実際の暮らし方に合わせて検討するのがポイントです。
▶ 建物の広さを見直す

「広さ=快適」ではありません。
設計の工夫次第で、コンパクトでも開放的で暮らしやすい家をつくることができます。
福富住宅が提案している“ほぼ平屋”や“コンパクト高性能住宅”のように、無駄を省いた間取りと高い断熱性能の組み合わせで、
建築費を抑えながら快適な暮らしを実現することも可能です。
▶ 中古住宅やリフォームを検討する

「今すぐ新築は難しい」という場合には、性能向上リフォームという選択肢もあります。
たとえば、断熱改修や窓リノベーションによって、
既存の家でも新築並みの快適性を得ることができます。
また、国の補助金制度(例:先進的窓リノベ2025など)を活用すれば、
リフォームでも高い省エネ効果を得ながら費用負担を軽減できます。
▶ 早めの資金計画を立てる

住宅ローン金利は2025年以降、上昇傾向が見られます。
金利が上がると同じ金額を借りても総返済額が増えるため、
できるだけ早めに計画を立て、「自分たちの適正予算」を把握することが重要です。
福富住宅では、資金計画や補助金の相談も行っています。
「今の収入で、どんな家が建てられるのか?」を早めに知ることで、
最適なタイミングを逃さずに家づくりを進めることができます。
6. 結論:家を建てるなら今が一番安い!

※福富住宅施工事例
ここまで見てきたように、建築資材の高騰、職人不足、円安、土地価格の上昇など、
住宅価格が下がりにくい要因がいくつも重なっています。
つまり、「もう少し待てば安くなるかも」という時代ではなく、
“これから先の方が、さらに高くなる”可能性が高い時代になっているのです。
「建てる時期」よりも「どう建てるか」

家づくりは、価格だけで判断するものではありません。
家族のライフスタイルや、子どもの成長、働き方の変化など、“今この時期だからこそ叶えたい暮らし”があります。
建てる時期を先延ばしにしても、価格が下がる保証はなく、その間に支払う家賃やエネルギーコストも積み重なっていきます。
だからこそ大切なのは、「いつ建てるか」ではなく「どう建てるか」。
そして、「どんな暮らしを叶えたいか」です。
福富住宅が考える“これからの家づくり”

※福富住宅施工事例
福富住宅では、ZEH基準を超える断熱性能(UA値0.34以下/C値0.4以下)を標準とし、冷暖房1台でも家中が快適に過ごせる“暮らしの質を高める家”をご提案しています。
高性能住宅は、建築時の価格だけでなく、
住んでからの快適さ・健康・経済性までをトータルで考えた「生涯コストの安い家」です。
「建てるなら、性能のいい家を“今”」
それが、これからの時代に後悔しない家づくりの第一歩です。
このブログでは、家づくりに役立つ情報を発信しています。
新築・リフォームをお考えの方は、ぜひ引き続きチェックしてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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