足利市の工務店、福富住宅の大竹です。
10月も半分を過ぎ、段々と冬の気配が近づいてきましたね。
今回は、
【 目 次 】
■ 栃木県の冬は、「福島より寒く、仙台より早く、札幌よりも長い」
という4つのお話をしていきたいと思います。
「ヒートショックによる死亡率が全国ワースト1位」というショックなタイトルもありますが、
原因や対策を知り、行動することで、未来を変えることはできます!
この記事が、その第一歩となれば嬉しいです。
|1. 栃木県の冬は、寒くて長い!
出典:栃木県保健福祉部健康増進課
上記は、栃木県保健福祉部健康増進課で発行されている、「ヒートショック撲滅大作戦!」の資料の一部です。
ご覧のように、仙台や秋田といった東北地方よりも、宇都宮の方が早く寒くなり、その寒さが続いています。
最低気温が0℃未満(氷点下)となる日数も、福島より宇都宮の方が多いです。
これ、意外ではないですか?
私はこのデータを見るまで、仙台や秋田の方が、当然栃木県よりも寒いと思っていました。
毎年冬になると、ニュースで東北の大雪を特集していますよね。
まさか、栃木の方が寒さが厳しいというデータがあるなんて、思いもしませんでした。
きっとみなさんも、同じではないでしょうか。
■ 栃木県の冬が厳しい理由
栃木県の冬がこのように厳しい理由は、地形と気候にあります。
① 地形
県の北西部には日光連山、南側には関東平野が広がっています。
山からの冷たい風が平野部に流れ込むことで、夜から朝にかけて急激に冷え込むのです。
②気候
晴天率が高いことが、実は “ 寒さ ” を強める要因となっています。
日中に温められた地面の熱が夜間に放射される「放射冷却現象」が起こりやすく、朝の最低気温が氷点下になる日も少なくないからです。
※放射冷却現象とは?
日中に温められた地面の熱が夜に空へ放射され、周囲の空気を冷やして気温が下がる現象のことです。
朝方の霜や氷も、この現象によって生まれます。
栃木の冬は、思っている以上に厳しい。
このように、私たちが思っている以上に、栃木県の冬は厳しいということがわかります。
それなのに...
実は、栃木県の『家の寒さ対策』は、全国的にみても遅れているのです。
|2. 家の寒さ対策が遅れた2つの原因
栃木県の家で寒さ対策が遅れた原因は、次の2つです。
①「温暖な地域」という認識があるから
栃木県は関東地方の内陸にあり、「雪が少なく、冬も比較的穏やか」というイメージがあります。
それは、住んでいる私たちも例外ではありません。
しかし実際は、先程のデータのように、朝晩の冷え込みが厳しく、最低気温が氷点下になる日も多いのが実情。
“ 温暖な関東 ”というイメージが、住宅の寒さ対策への意識を薄くしてしまったのです。
②冬の寒さより「夏の暑さ」に注目しがちだから
佐野市や館林市など、両毛地域は「日本有数の猛暑地域」として知られています。
毎年夏になると、連日ニュース番組でも取り上げられ、話題になっていますよね。
そのため、住んでいる私たちでさえも、「暑さ対策」には関心が高い一方で、「冬の寒さ対策」への関心は後回しになりがちです。
このことが、“ 家の寒さ対策 ” を遅らせてきた一因と言われています。
このように、これまで栃木県では、寒さへの意識と対策が遅れてきました。
ですが、『ヒートショックによる死亡率が全国ワースト1位』となったことで、
県の方でも、家の寒さ対策を推進する動きが出てきました!
|3. 栃木県はヒートショックによる死亡率が全国ワースト1位
出典:栃木県保健福祉部健康増進課
栃木県では、家の寒さ対策が遅れた結果、『ヒートショックによる死亡率が全国ワースト1位』という、残念な結果となっています。
消費者庁や県の健康増進課によると、冬季における入浴中の死亡や急な体調変化による死亡率は、北海道の約2倍以上。
北海道)寒いけれど、寒さ対策をした家に住んでいる北海道民
栃木県)寒いのに、寒さ対策の不十分な家に住んでいる栃木県民
この違いが、この数値にはっきりと表れています。
この現状を重くみた栃木県では、2019年から『ヒートショック撲滅大作戦!』を掲げ、
県内の家の寒さ対策を推進しています。
■ ヒートショックとは
※出典:LIXIL高性能住宅工法SW工法公式
ヒートショックとは、急激な温度変化が原因で血圧や脈拍が大きく変動することで起こります。
暖かいリビングから寒い脱衣所や浴室、トイレなどへ移動したときに起こりやすく、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる事故につながる危険があります。
福富住宅でもたびたびお伝えしていますが、弊社社長・渡邉が「命を守る家づくり」を誓った背景にも、ヒートショックで家族を亡くした経験があります。
消費者庁によると、冬の入浴事故による死亡者数は 年間約19,000人。
これは、交通事故や熱中症よりも多い 数字です。
出典:栃木県保健福祉部健康増進課
北海道と栃木県の数値の差は、気候の厳しさではなく「住宅性能の差」です。
つまり、今からでも改善することができます!
家の寒さ対策を行い、ヒートショックを予防していきましょう。
|4. 家の寒さ対策(高断熱・高気密)
ヒートショックを防ぐためには、室内の温度差を少なくする必要があります。
そのためにポイントとなるのが、家の 断熱性・気密性という性能です。
■ 断熱とは
断熱とは、外の暑さ寒さを室内へ入れずに、家の外と中の『熱の出入り』を断つことです。
断熱性が高い家は、『高断熱住宅』と呼ばれます。
断熱性能が高いと、室内が外の気温に左右されにくくなり、冷暖房の効きが良くなります。
また、魔法瓶のように保温性能も高まるので、快適な室温を長く保つことができます。
その結果、家全体の温度差が少なくなり、夏は涼しく冬は暖かい家になります。
■ 気密とは
気密は、家にどのくらいすき間があるか、という家の性能です。すき間が多いと気密性の低い家、すき間が少ないと気密性の高い家(高気密住宅)と言います。
家にすき間が多いと、せっかく暖房で暖めた(冷房で冷やした)空気が外へと漏れ出てしまいます。
これでは、冷暖房を余計に動かさなければなりませんし、室内の温度も安定しません。
家の気密性を高め、すき間を少なくすることで、家の断熱性や冷暖房がしっかりと活きてくるのです。
『 断熱性 』と『 気密性 』
この2つの性能を高めることで、家の中は “ どこにいても暖かい/涼しい空間 ” になります。
栃木県のように寒暖差が大きく、冬の冷え込みや夏の暑さが厳しい地域こそ、
断熱と気密にしっかりこだわる家づくりをすることが、大切ではないでしょうか。
|5. 家の寒さ対策は、福富住宅にお任せください!
福富住宅では、早くから、家の寒さ暑さ対策に力を入れてきました。
業界上位の高断熱高気密工法である、スーパーウォール工法を採用し、
高断熱高気密住宅を専門として取り扱っています。
これまでに、断熱や気密に関する賞も複数いただき、当社の実績は業界内でも認められています。
足利市、両毛地域で高断熱高気密住宅を建てたい方、またはご自宅を高断熱高気密住宅へとリフォームしたい方は、
ぜひ一度当社までご相談ください。
当社では、経験豊富な一級建築士が、ご相談から設計、現場監督までを務めてまいりますので、
安心してお任せいただけます。
家の寒さ対策をしてヒートショックを予防し、健康に快適に暮らせる家づくりを行っていきましょう!
みなさまからのご相談、お待ちしております。
■ 福富住宅標準仕様
・断熱性能UA値0.34以下(Heat20 G2.5)
・気密性能C値0.4以下
※ZEH基準を上回る性能を、標準仕様でご用意しています。
このブログでは、家づくりに役立つ情報を発信しています。
新築・リフォームをお考えの方は、ぜひ引き続きチェックしてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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