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UA値?C値?それって何?|住宅性能を“数字”で読み解く入門ガイド

公開日:2025/07/24(木) 更新日:2025/07/24(木) スタッフブログ家の性能

UA値?C値?それって何?|住宅性能を“数字”で読み解く入門ガイド

足利市の工務店、福富住宅の大竹です。

家づくりを考え始めると、「高性能住宅」「省エネ住宅」「ZEH対応」といった言葉をよく見かけるようになります。

そこで、お客様からよくいただくのがこの質問です。

結局、何をみて性能が良いって判断すればいいの?

【 Question 】
 結局、何を見て、“性能が良い”って判断すればいいんですか?

 :

その答えのひとつが、

Answer 】
 
住宅性能を表す「数字」を読み解くことにあります。

中でも、

「UA値(ユーエーチ)」と「C値(シーチ)」という2つの数値は、

暮らしの " 快適さ・光熱費・健康 " に関わる、とても重要な指標です。

 

そこでこの記事では、

調べる

専門用語に詳しくない方にもわかりやすく、UA値とC値について解説していきたいと思います!

性能が良い家を建てたいと思っている方は、ぜひ最後までお付き合いください。

【関連記事】
 家づくりの "はじめの一歩" にして最大の選択!住宅会社の見極め方が知りたい方は、
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|目次

1. UA値とは何か?(断熱性能)

2. C値とは何か?(気密性能)

3. 第三者機関による評価制度の利用

4. 「数値だけじゃない」設計と施工の重要性

5. 数値で家の"中身"を読み取れるようになろう


1. UA値とは何か?(断熱性能)

UA値とは

UA値(ユーエーチ)とは、「外皮平均熱貫流率」のこと。

簡単に言うと、住宅全体から "どれくらい熱が逃げるか" をしめす数値です。

外壁・屋根・床・窓などから熱が逃げる量を面積で平均したもので、

『数値が小さいほど熱が逃げにくい=断熱性能が高い家』ということになります。

UA値の数値が小さいほど高断熱

住宅から熱が逃げる量は、施工される断熱材の厚さや種類、

窓やドアなどのサッシの性能、家の形状などによって異なります。

UA値の良い家=断熱性能が高い家を建てるためには、

これらのことを設計段階から考慮していることが大切です。

 

◆UA値が良いとどうなるの?

UA値が良いメリット

UA値が良い=断熱性能が高いということは、室内の温度が外気の影響を受けにくいということです。

その結果、次のような嬉しいメリットがあります。

\ メリット /

● 冷暖房を効率よく稼働することができるので、光熱費が下がる

● 家の中の温度差が小さく、ヒートショックなどの健康リスクを減らせる

● エアコン1台でも快適な室温を、長時間キープすることができる

● 結露が起きにくく、カビやダニの発生を防ぎやすい

つまり ──

UA値は、" 光熱費・健康・快適性のすべてに関わる大切な数値" ということになります!

 

◆UA値と性能の目安

住宅の断熱性能を客観的に評価するために、「断熱等性能等級」や「HEAT20」という基準があります。

断熱等性能等級、HEAT20

● 断熱等性能等級:国(住宅性能表示制度)が定める基準

● HEAT20(ヒート20):民間の研究団体による、より快適で省エネな住まいのための先進的な基準

これらの基準では、地域ごとに "目指すべきUA値" がしめされています。

福富住宅の施工エリアである足利市周辺は『6地域』に該当しており、以下のUA値が目安となります。

UA値と性能の目安の図


 住宅性能を比較する、ひとつの材料として使えます!

 

◆福富住宅のUA値の基準

福富住宅のUA値の基準

福富住宅では、すべての建物でUA値(断熱性能)を計算・公表しています。

それは単に「数値が良いことをアピールしたいから」ではありません。

私たちがUA値を開示する理由は、大きく3つあります。

\ UA値を計算・公表する理由 /

① 自社の施工に自信があるから

② 契約前に、根拠ある説明でお客様の不安をなくしたいから

③ 契約後も「この家にしてよかった」と、安心して暮らしてほしいから

 

そして ──

私たちがUA値0.34以下(HEAT20 G2レベル)を標準仕様にしているのは、

「その方がかっこいいから」「売れるから」ではなく、

実際に足利で暮らしている私たち自身が、

" それくらいの断熱性能が本当に必要だ "と実感しているからです。

足利の夏の蒸し暑さ、冬の底冷え、日差しの強さ・・・

そうした現実の中で、

『自分たちが納得できる家を、お客様にも提供したい。』

その想いから、一般的な基準よりも高い性能を自社の標準仕様としています。

 


2. C値とは何か?(気密性能)

C値とは何か

C値(シーチ)とは、「相当隙間面積」のこと。簡単に言うと、住宅にどれくらい "すき間" があるかを示す数値です。

建物全体のすき間の合計面積を、延床面積で割ったもので、1㎡あたりに何㎠のすき間があるかを表しています。

数値が小さいほど、気密性の高い「すき間のない家(高気密住宅)」ということになります。

数値が小さいほど、気密性の高い家

「新築住宅にすき間なんてあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、実は、新築でも目に見えないすき間が必ずあります!

例えば、窓まわりや配管まわり、構造のつなぎ目など、ほんの少しのズレや施工ミスでも、すき間が生まれてしまうのです。

このすき間が多いと、せっかく断熱性能が良い家を建てても台無しになってしまいます。

C値は、そうした "施工の精度=職人の丁寧さ" を表す大切な指標でもあります。

 

◆C値が良いとどうなるの?

UA値が良いメリット

住宅の気密性能が高いと、次のような嬉しいメリットを得られます。

● 外気が入りにくく、すき間風のない暖かい家に

● 冷暖房の効率が上がり、エアコンの台数や使用頻度を少なくすることができる

● 計画換気が正確に機能し、空気を清潔に保つことができる

● 結露やカビのリスクを軽減でき、健康的な住環境にできる

反対に、気密性能が低い住宅では、快適性も省エネ性も本来の力を発揮できません

高断熱を活かすためにも、気密性(=C値)は欠かせない要素になります!

 

◆C値と性能の目安

以前は「次世代省エネルギー基準」の中で、地域ごとの高気密住宅の基準値が定められていました。

しかし、平成25年度の法改正以降、C値の基準は法制度上定められていません。

そのため、住宅の気密性(C値)は、住宅会社の "性能への本気度" がよく表れるポイントとなっています!

以下に、延床面積40坪(約132㎡)の住宅を例に、C値ごとにどれくらいのすき間になるのかを比較してみました。

住宅性能を比較する際の目安として、ぜひご覧ください!

C値と性能の目安の図

 

── 家のすき間が「はがき1枚分」か「切手3枚分」か

日々の暮らしの中では、すぐに違いを実感しにくいかもしれません。

ですがこの、"見えない小さな差" が、光熱費・健康・快適さに確かな違いを生みます。

だからこそ、C値=気密性は、住宅会社を選ぶうえで大切な判断基準のひとつになるのです。

「どの会社も同じに見える…」と感じたときこそ、

こうした "中身の数値" で比べてみることをおすすめします。

 

◆福富住宅のC値の基準

福富住宅のC値の基準

福富住宅では、すべての建物で専門の第三者機関による気密測定を実施しています。

自社による測定ではないため、"正確でごまかしのない" 信頼できる数値となっています。

完工後、お客様に住宅のお引渡しを行う際には、第三者機関によって作成された『性能証明書』もお渡ししています。

気密測定の実施や性能証明書を発行することで、より当社の住宅性能への信頼性と安心感を高めていただけるのではないでしょうか。

● 全棟で第三者機関による気密測定を実施

● 平均C値は、0.13㎠/㎡という超高水準(一般的な基準の約1/10)

● 標準仕様でC値0.4以下をお約束し、安定した施工品質を維持

福富住宅の高い気密性能は、

職人による正確で丁寧な施工工事中の第三者機関による全10回の監査(NEXT STAGE)

そして有資格者による自社の厳格な品質チェックによって支えられています。

当社ではこれからも「見えない性能」にまで一切の妥協をせず、

お客様に安心して暮らしていただける家づくりを追求しています。

 

3. 第三者機関による評価制度の利用

チェックリスト

ここまでご紹介してきた "UA値" や "C値" といった数値は、住宅性能を判断する上でとても重要な指標です。

そして次にご紹介する、これらの数値が「本当に正しいか?」「客観的に証明されているか?」という点を確認することも、同じように重要なことになります。

数値の信頼性を確かめるには、第三者機関による評価制度がとても役に立ちます。

その代表的なものを2つ、これからご紹介していきます!

 

◆ 断熱等性能等級(国が定める公式制度)

断熱等性能等級

「断熱等性能等級」は、住宅の断熱性能がどのくらいかをしめすものです。

国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によって制定されています。

等級は1~7の7段階あり、数字が大きいほど断熱性が高いことをしめしています。

等級を満たすためには、それぞれの基準を満たすように断熱材や開口部などの建材を選ぶ必要があります。

目安となるUA値は地域ごとに設定されています。

上記は、福富住宅の施工エリアである足利市周辺(6地域)の数値をご紹介しています。


 当社では、等級6&Heat20G2レベル
 UA値0.34以下が標準仕様です!

 

◆ BELS(ベルス)|省エネ性能の★(星)評価制度

BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)は、

住宅の一次エネルギー消費量をもとに、住宅の省エネ性能を「★の数(1〜5)」で評価する制度です。

この制度によって、家電や車などと同じように、住宅の省エネ性能も比較することができるようになりました。

● 外皮性能(UA値)と設備効率(換気・照明・給湯など)を総合的に評価

● 星が多いほど省エネ性能が高く、認定を受けた住宅はラベル表示が可能


 当社では、星5の最高評価が標準仕様です!

 

このような第三者の評価制度を活用することで、「うちの家、本当に性能が良いの?」というお客様の不安をなくし、

『見える数値・証明された性能』として安心していただくことができると考えています。

▶BELS評価のラベルの見方はこちら

▶福富住宅の省エネ性能についてもっと知りたい方はこちら

 


4. 「数値だけじゃない」設計と施工の重要性

数値だけじゃない、設計と施工の重要性

UA値やC値の数値は、家の性能を "見える化" するうえでとても重要な指標です。

しかし、それだけで快適な住まいが完成するわけではありません。

" 性能を活かす設計 " と、それを "カタチにする施工" があってこそ、

本当に性能の良い家を実現させることができます。

 

◆ 設計で大切なのは「パッシブデザイン」と「空調計画」

パッシブデザイン設計

せっかく高断熱・高気密な住宅でも…

● 南側に窓が少なく、冬の日差しを活用できない

● 軒や庇、シェードなどの日よけ対策がなく、夏の直射日光が室内に入って暑い

● 空気の流れが考えられておらず、エアコンが届かない部屋がある

このような設計では、

数値上は優れていても「実際の暮らしの快適さ」にはつながりません。

福富住宅では、

日射取得・遮蔽・通風・空調効率まで考え抜いた設計を標準で行い、

" 数字 " と " 暮らし " が両立する家づくりを行っています。

 

◆ 施工で重要なのは「正確さ」と「検査体制」

第三者機関による10回の監査

どんなに良い設計図があっても、施工が不正確であれば、その性能は発揮されません。

福富住宅では、

高断熱&高気密施工に実績のある、熟練職人が対応

● 自社内チェック(有資格者)+NEXT STAGEの第三者監査10回のダブルチェック体制

● 工事中の写真・報告書・チェックリストも明確に記録

といった体制で、

数値どおりの性能がしっかりと出せる施工体制を整えています。

「数字が良くても、実際の暮らしがイマイチだったら意味がない」

私たちはそう考え、設計×施工×検査を一体で考える家づくりを行っています。

 

5. 数値で家の"中身"を読み取れるようになろう!

数値で家の中身を読み取れるようになろう

「高性能住宅って、結局なにが違うの?」

「どこに頼めば、本当に快適な家が建つの?」

そんな疑問に対する答えのひとつが、

UA値(断熱)とC値(気密)という " 家の中身 " をしめす数値です。

● 数値を正しく理解し、比較できるようになること

● 数値を正しく計算・測定し、きちんと証明してくれる会社を選ぶこと

これが、" 性能の良い住宅を選ぶ " ことへとつながっていきます。

 

福富住宅では、

① 設計の段階からパッシブデザイン設計・空調計画を行い

② UA値・C値を全棟で測定・開示し

③ 第三者監査+自社チェックで、施工品質をすみずみまで確認しています。

見た目ではわからない " 家の本当の性能 " を、

数値としくみの両方で保証できるのが、私たちの強みです!

「断熱も気密も、大事って聞くけどよくわからない…」

そんな方には、当社の『構造見学会』や『完成見学会』がおすすめです。

実際に「数字で見る」「現場を見る」ことで、きっと家づくりへの見方が変わるはず。

" 住宅の性能 " にこだわった家づくりをされたい方は、ぜひ一度、福富住宅へご相談をお願いします!


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