
こんにちは!
足利市の工務店、福富住宅で働くママ建築士の春山です。
突然ですが、こんな経験はありませんか?
「特別なことは何もしていないのに、夏の終わりはなぜかぐったりしている」
「睡眠はとれているはずなのに、朝から体が重い」
「仕事も育児もこなしてはいるけど、この疲れはいったい何なんだろう…」
実は私自身、ずっとこれに悩んでいました。
「年齢のせいかな」「体力が落ちたのかな」と思っていたんですが、あるとき気づいたんです。
もしかして、これって家の中の空気のせいじゃないか、と。
住宅に毎日触れているのに、「空気の質」という視点が自分自身の暮らしに抜けていたことに、恥ずかしながらあとから気づきました(笑)。
今日は、そんな「なんとなくだるい」に、実は家の中の空気環境が関係しているかもしれない、というお話をしていきます。
もちろん体調不良の原因はさまざまですが、住まいの空気環境も、暮らしの快適さを考えるうえで大切なポイントです。
\もくじ/
1. 「なんとなくだるい夏」は、あなたのせいじゃないかもしれない
1.「なんとなくだるい夏」は、あなたのせいじゃないかもしれない

夏に疲れやすくなる原因として、よく「暑さ」「睡眠不足」「水分不足」が挙げられます。でも、それだけじゃないことが、実はあります。
「ちゃんと寝ているのに、なんかすっきりしない」という感覚、心当たりがある方は多いのではないでしょうか。
この「なんとなくだるい」は、夏の室内環境——
特に、家の中の空気の質が関係していることもあります。
気温や湿度に目がいきがちですが、空気の「成分」についてはあまり意識することがないですよね。でも、一日の多くの時間を過ごす家の中の空気環境は、快適さや過ごしやすさに大きく関わっています。
アラートが出た日は「外出を控える日」でもありますが、それ以上に「家の中の過ごし方を見直す日」でもあるんですよね。
2.夏の室内空気、実は3つの問題が重なっている

夏の室内の空気環境で、特に気をつけたいのが次の3つです。
① CO₂濃度が上がりやすい
人は呼吸によってCO₂(二酸化炭素)を排出しています。窓を閉めてエアコンをつけている夏は、換気量が少なくなりがちで、室内のCO₂濃度が上がりやすい状態になります。
室内のCO₂濃度は、換気が足りているかを見る目安のひとつです。厚生労働省の資料でも、室内空気質のための換気量設計条件としてCO₂が指標として扱われています。
また、近年は、室内CO₂濃度と眠気や集中しづらさ、認知機能との関係を示唆する研究報告もあります。J-STAGEの総説では、比較的低い濃度域でも室内環境の質との関係が議論されています。
CO₂濃度が高くなると、眠気・だるさ・集中力の低下が起きやすくなると言われています。「午後になるとなんか眠い」「在宅ワーク中に集中できない」という経験、実はこれが関係していることもあるんです。
② 湿度が高く、蒸し暑い
夏の不快感の大きな原因は「湿度」です。気温と湿度が重なると、体感温度はぐっと上がります。
厚生労働省の建築物環境衛生管理基準では、相対湿度は40%以上70%以下がひとつの目安とされています。夏はこの範囲を超えて湿度が高くなりやすく、蒸し暑さや不快感につながりやすくなります。
湿度が高い環境では、体温調節がしにくくなり、疲れを感じやすくなることがあります。エアコンの設定温度を下げても「なんか蒸し暑い」と感じる場合、除湿が追いついていない可能性があります。
③ 温度ムラが体に負担をかける
エアコンの冷気は下に溜まりやすく、部屋の中に「冷たい場所」と「暑い場所」が生まれやすいです。この温度ムラが、知らず知らずのうちに体に負担をかけているケースがあります。
国土交通省の住まいの性能に関する資料でも、住宅の温度ムラが小さいことは快適性や健康面に関わるとされています。季節は違っても、「家の中の温度差が小さいこと」が過ごしやすさに大きく影響する、という考え方は夏にも通じます。
「エアコンが効いている部屋にいるのに、なんか疲れる」という方は、温度ムラが原因の一つになっていることもあります。
3.「換気しているつもり」が、できていない理由

「換気は窓を開ければいいんじゃないの?」と思う方も多いと思います。でも、夏の換気って意外と難しいんです。
▶ 窓を開けると暑い外気と湿気が入ってくる
→ 涼しくしようとして逆効果になることがある
▶ エアコン使用中は窓を閉めがちで、換気量が不足する
→ CO₂が溜まりやすい
▶ 窓を一カ所だけ開けても、空気の流れが生まれにくい
→ 意外と換気できていない
つまり、「夏に快適さを保ちながら換気する」というのは、窓の開け閉めだけでは難しい、ということなんです。
これは住まいの構造の問題でもあります。そこで重要になってくるのが、機械的に換気をコントロールする「換気システム」です。
国土交通省でも、住宅ではシックハウス対策の観点から、原則として機械換気設備の設置が求められており、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備(いわゆる24時間換気システム)の設置が必要とされています。
特に高気密・高断熱住宅では、外の暑さ寒さの影響を受けにくい一方で、計画的な換気がとても大切になります。国土交通省の設計ガイドでも、高断熱・高気密住宅では換気経路を明確にし、適切に換気できることの重要性が示されています。
だからこそ、断熱・気密・換気システムはセットで考える必要があります。
4.全熱交換型第一種換気って何が違うの?

「第一種換気」「全熱交換換気」……なんだか難しそうな言葉が並びますよね。でも、やっていることはシンプルです。
「外の新鮮な空気を取り込みながら、 室内の温度と湿度をできるだけ保ったまま換気する仕組み」です。
冷やした空気の熱と湿度を逃がさずに、新鮮な空気と入れ替えられる——
夏のエアコン効率を保ちながら、しっかり換気できるのがポイントです。
一般的な換気(第三種換気)では、冷やした室内の空気をそのまま外に排気してしまうため、エアコンの効きが悪くなりがちです。
一方、全熱交換型の場合は、排気する空気から熱と湿度を回収して新鮮な空気に移してから取り込むため、エアコンへの負荷が少なく、光熱費の節約にもつながります。
福富住宅では、この全熱交換型第一種換気を標準で採用しています。高断熱・高気密住宅だからこそ、「空気の質にもこだわった家」を性能の一部として考えているからです。
5.福富住宅がおすすめする換気システム

福富住宅では、LIXILの換気システムを採用しています。ライフスタイルや希望に合わせて、2つのラインナップからご提案しています。
── 換気に特化した高性能モデル
【こんな方におすすめ】
・換気の性能をしっかり確保したい
・エアコンはそれぞれの部屋で使いたい
◆ 特長
▶ 熱回収率90%で、温度と湿度を保ちながら換気
▶ 抗菌・抗ウイルスフィルターを通して、外気の汚れを抑えながら取り込む
▶ フルダクト式でキメ細かな換気コントロールが可能
▶ エアコンの冷暖房効率を高め、光熱費の節約にもつながる
LIXIL公式でも、エコエア90は快適性と省エネ性の両立を目指した換気システムとして紹介されています。
LIXIL エコエア90
── 換気+全館空調の上位モデル
【こんな方におすすめ】
・家のどこにいても温度差なく快適に過ごしたい
・部屋ごとのエアコン台数を減らしたい
◆ 特長
▶ 高性能住宅を前提に、ルームエアコン約1台分の出力で家全体の快適性を高める全館空調システム
▶ オート循環切替システムで部屋ごとの温度ムラを最小限に
▶ 廊下・洗面所・寝室まで、家じゅう24時間快適な温度と空気を保つ
▶ 換気しながら空調もできるので、インテリアもすっきり
さらに、エコエアFineの計画換気ページでは、全熱交換型であることや、高性能フィルターによるPM2.5・花粉対策についても紹介されています。
どちらが自分たちの暮らしに合うかは、家の広さや間取り、ライフスタイルによっても変わります。「どっちがいいんだろう?」と迷ったら、ぜひ一度ご相談ください。
6.空気が変わると、暮らしのどこが変わるの?

「換気システムが変わって、実際どう変わるの?」という疑問は当然ですよね。
▶ 朝起きたとき、部屋の空気がこもっていない
▶ 「なんとなく頭が重い」が減る
▶ 子どもが勉強や遊びに集中しやすくなる
▶ エアコンの設定温度を極端に下げなくても快適でいられる
▶ 結露やカビが発生しにくくなる
住まいの断熱・気密性能が低いと、結露が発生しやすくなり、カビやダニの発生を助長しやすいことも国土交通省の資料で紹介されています。空気環境を考えることは、単に「涼しい・暑い」だけでなく、住まいの健康にもつながるんです。
私が実感しているのは、毎日働いているモデルハウスでのことです。夏に出勤したとき、ドアを開けた瞬間の空気の軽さ。こもった感じがなくて、「あ、空気が違う」とわかる感覚があります。
頭でわかっていたことが、体でわかった瞬間でした。空気の変化は目に見えるものではありませんが、確かに感じられるものだと思っています。
7.まとめ

最後まで読んでいただいてありがとうございます。今日お伝えしたことを整理すると——
・「なんとなくだるい夏」は、家の空気環境が関係していることもある
・夏の室内では CO₂濃度・湿度・温度ムラの3つが重なりやすい
・窓換気だけでは夏の「快適な換気」は難しい
・全熱交換型第一種換気は、室内の快適さを保ちながら新鮮な空気を取り入れられる仕組み
・福富住宅ではエコエア90・エコエアFineの2つからライフスタイルに合わせてご提案
・モデルハウスで空気の違いを体感できます。
「この夏、なんかだるいな」と感じている方。
もしかしたら、それは年齢や体力だけでなく、家の中の空気環境が関係しているかもしれません。
百聞は一見にしかず——
まずはモデルハウスで、あの「ドアを開けた瞬間の空気の軽さ」を体感しにきてください。換気システムのこと、家づくり全体のこと、何でもお気軽にご相談ください。
【引用URL一覧】
厚生労働省|室内空気質のための必要換気量
厚生労働省|建築物環境衛生管理基準について
国土交通省|住宅等における換気等に関する情報提供について
国土交通省|省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の設計ガイド
国土交通省|メリットは?何が違うの?
J-STAGE|室内環境中における二酸化炭素の吸入曝露によるヒトへの影響
LIXIL|エコエア90
LIXIL|エコエアFine
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