こんにちは。足利市の工務店 福富住宅の髙橋です。
週に一度現場に撮影に行っている私ですが、家づくりには想像以上に工程があり、見えない部分ほど丁寧な仕事が詰まっていると感じています。
私もまだまだ勉強中の身ではありますが、工事の様子を紹介しながら実際に現場で感じたことや、福富住宅の家づくりに対する思いなども皆さんにお伝えできればと思います。
【目次】
1.はじめに|なぜ基礎工事が大切なのか
今回ご紹介する基礎工事は家を支える土台作りでもあり、完成後には見えなくなってしまう部分ですが、
実は家づくり全体の品質を左右する最も大切な工程です。
▶基礎の役割
・建物全体の重さを均等に地盤に伝える!
もし、基礎が不十分だと、時間の経過とともに建物が傾いたり、外壁にひびが入ったり、床がきしんだりといった不具合が発生する可能性があります。
・地震から家を守る!
日本は地震が多い国です。基礎がしっかりしていない家は、揺れに対する耐久性が低く、地震のときに損傷が大きくなるリスクもあります。
・湿気から家を守る!
湿気やシロアリから建物を守る役割もあります。
防湿対策が不十分だと、土台や床下が湿気を含み、カビや腐朽、害虫の発生につながります。
このように安心安全な家づくりのためには欠かせない工事が基礎工事です。
▶家づくりの工程紹介
Step1|地盤調査と地盤改良(安心の土台づくり)
Step2|遣り方工事(建物位置の基準を出す)
Step3|基礎工事(見えなくなるけど超重要!)
Step4|建て方(家の形が一気に見える!)
Step5|上棟後の構造チェック(耐震性を守る大事な監査)
Step6|断熱・気密工事(快適さを左右する性能のカギ)
Step7|内装・設備工事(毎日の暮らしを支える工事)
Step8|完成・引き渡し(いよいよ夢のマイホームへ)
と工程が進んでいきます。
今回の記事では、step3の基礎工事の配筋作業と監査までを書いていきたいと思います。
2.根伐り|基礎をつくるための掘削作業
家づくりにおける基礎工事の最初のステップが「根伐り」です。
根伐りとは、基礎をつくるための必要な深さを形に合わせて地面を掘る作業の事を言います。
簡単に言えば、家の基礎を置くための“お皿”を地面に掘るイメージです。
▶なぜ根伐りが大切なの?
基礎が正しい深さ・形で施工するためには、掘削作業が正確でなければなりません。
・深さが浅すぎると、基礎の凍結や沈下の影響を受けやすくなります。
・深すぎると、基礎を支えるための砕石やコンクリートが余計に必要になり、施工のバランスが崩れます。
つまり、根伐りは「基礎の精度を高める第一歩」です。
◎根伐りについてのポイント
根伐りは、「家の基礎を正確に設置するための‟掘る作業”」。
土を掘るだけと思いきや、家づくりの精度を左右する大事な準備工程なので、どれだけ掘るのかの高さ管理が大切です。
3.砕石敷き・転圧|沈まない地盤をつくる
根伐りが終わったら次に行うのが、砕石敷きと転圧です。
簡単に言うと、掘った地面の上に砕石という小さな石を敷き詰めて、それを機械でしっかり押し固める工程です。
この作業によって、基礎の下が安定し、家全体をしっかり支える土台ができます。
▶砕石ってどんな役割があるの?
・沈下防止:建物の重さを分散し、地盤が部分的に沈むのを防ぐ。
・排水性の確保:水がたまらず、湿気がこもりにくい。
・地盤の強化:地面がやわらかくても、砕石を敷くことで表面が強固になる。
▶転圧って何をするの?
砕石を敷いた後、そのままでは石と石の間に隙間があります。
そこで「転圧機」という振動する機械でギュギュっと押し固める作業をします。
この作業で砕石が密着し、カチカチに締まった安定した地盤になります。
▶なぜここまで丁寧にやるの?
もし不十分だと…
・家が建って数年後、基礎が部分的に沈む
・床の傾きやドアの建付け不良が発生
・ひび割れや構造のゆがみの原因にも
このように、砕石敷きと転圧は、完成度の家の寿命に直結する工程なのです。
4.防湿シート|湿気をシャットアウト
防湿シートは、地面から上がってくる湿気を防ぐために基礎の下に敷きます。
湿気は目に見えませんが、建物にとっては大敵。
放っておくと、カビ・結露・シロアリの原因になり、家の寿命を縮めてしまう可能性があります。
▶防湿シートの役割ってなに?
・カビ防止:床下の湿気を抑え、健康被害や家の劣化を防ぐ。
・白アリ対策:白アリは湿った環境を好むため、湿気を遮断することで被害を減らす。
・基礎コンクリートの保護:コンクリートも湿気が多いと劣化しやすいため、品質保持にもつながる。
◎防湿シートのポイント
・シートの端がしっかり押さえられていること。
・重ね幅が確保されている(15センチ以上)
・破れがないか確認(破れて居間ったら補修を必ずする)
5.捨てコンクリート(捨てコン)|次工程の基準作り
捨てコンクリートは、基礎工事の初期に施工される薄いコンクリートの層です。
名前に「捨てる」とあるので、「必要のないコンクリートなの?」と思うかもしれませんが、実はとても大切な役割を持っています。
▶捨てコンの役割
・基準線を正確に引くための土台: 捨てコンを打つことで、基礎の正確な位置をマーキングできます。
・型枠・鉄筋の施工精度を高める: 平らな面があることで、次工程が遣りやすく、精度がアップします。
・作業しやすい足場になる: きれいに固まった捨てコンは、職人さんがあんぜんに作業できる床の役割も果たします。
構造的な強度には関与しませんが、工程を正確にスムーズに行うために大切な役割があります。
6.配筋工事|基礎の骨組み工事
基礎の骨組みをつくるのが配筋工事です。
鉄筋はコンクリートの弱点を補い、家を地震や荷重から守る重要な役割を持っています。
▶鉄筋の役割とは?
基礎はコンクリートでできていますが、実はコンクリートだけでは十分とは言えないのです。
なぜかというと、コンクリートにはこのような特徴があるからです。
・圧縮(押される力)に強い。
・引っ張り力には弱い
例えば、地震の揺れや地盤の動きで基礎に「引っ張る力」がかかると、コンクリートだけではひび割れなどが起きやすいのです。
そこで引っ張られる力に強い、鉄筋を中に入れることで、コンクリートが苦手なねじれや引き裂き、横揺れに対して補強する役割を果たしてくれます
7.監査|福富住宅の想い
私たちは、住宅づくりのプロフェッショナルとして安定した品質の住宅をお届けする使命と製造責任があります。
本当に、言葉だけではない確かなものをつくりたい…
お客様の不安も取り除き、安心、信頼していただくためにも、業界唯一の住宅品質管理会社
「NEXST STAGE」の監査を取り入れ、第三者的に住宅の裏付けを行っています。
ほとんどの方が一生に一度の大きな買い物である家だからこそ、お客様とお約束した住宅性能を発揮し、しっかりした価値のある品質をお届けします。
私自身、入社当初は「そこまでやるの?」と驚きましたが、もし自分が施主だったら、工程ごとに監査が入ることは、とても大きな安心につながると思います。
鉄筋が正しく組まれているかは、次の工程のコンクリート打設に進む前に必ずチェックします。
▶監査内容
・鉄筋の配置・間隔・本数が図面通りか
・つなぎ目の重なりが十分か
・かぶり厚が守られているか
・結束がきちんとされているか
この基準を満たさなければ、修正し、再検査を受けなければ次の工程へ進むことはできません。
8.まとめ|現場で感じたこと
私は建築のプロではないので、まだまだ分からないこともたくさんあります。
でも、毎週現場に足を運ぶ中で感じるのは、家づくりは「チーム」と「想い」でできているということです。
今回ご紹介した基礎工事は、家づくりの中でも序盤の工程で、なかなか注目されにくい部分かもしれません。
でも、どんな建物もしっかりした基礎がなければ、強く美しく仕上がることはできないということを、現場で肌で感じました。
それに、今の時代はAIやロボットが活躍するハイテクな世の中ですが、基礎工事は今もほとんどが手作業です。
夏は汗だくになりながら、冬は手がかじかむ中でも、職人さんたちは声を掛け合い、チームワークで作業を進めています。
NEXSTSTAGEの監査員さんも同じです。
私が最近監査を見学しに行った日はとても暑い日だったのですが、暑さでスマートフォンが熱を持ってエラーにならないように、保冷剤でスマホを冷やしながらチェックを続けていた姿がとても印象に残っています。
「外も暑いけど、家づくりにかかわる人達もみんな本気で熱い!」と感じました。
家づくりを始める前は、基礎工事や監査の事って、あんまり知られていないし、ちょっと不安に感じる人も多いのではないでしょうか?
この記事が、そうした方にとって少しでも参考になり、「ちゃんと見えないところまでこだわってくれる会社なら安心だな」と思っていただけたら嬉しいです。
9.次回予告|コンクリート打設に続きます
監査が終わると次はコンクリート打設に進みます。
次回も現場のリアルな様子をお届けしますので、どうぞお楽しみに。
― Thank you for watching ―