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UA値・C値が良くても暑い家(寒い家)がある!?数値だけではダメな理由

公開日:2026/05/29(金) 更新日:2026/05/29(金) 家の性能

福富住宅ZEH住宅施工事例、外観画像


足利市の工務店、福富住宅の大竹です。

最近やっと、UA値(ユーエーち)やC値(シーち)といった、家の性能数値がよく見られるようになってきました。
10年以上前から、「家は性能が大切です!」と発信してきた弊社としては、嬉しい限りです。
皆さんも、「性能の数字が小さければ小さいほど、快適な良い家なんですよ」と、色々な住宅会社さんから説明をうけているかもしれませんね。

住宅の性能が注目されるのは嬉しいことなのですが、実は少し心配なことも...。
それは、「性能の数値がどれだけ優秀でも、実際に住んでみたら寒くて暑い、居心地の悪い家」というのが存在するからです。

「数値が良いのに、どうしてそんなことが起きるの?」そう思いますよね。

今回は、その理由と失敗しないためのチェックポイントを、わかりやすくお伝えします。

 

|この記事のまとめ

Check1|UA値の落とし穴

どんなに優秀な「魔法瓶」も、中に温かいお湯を入れなければ保温できません。
お家にとっての「お湯」は「太陽の光」。これが計算されていないと、寒い家になってしまいます。

Check02|C値の落とし穴

隙間をなくす(気密を高める)のは大前提ですが、それだけでは空気はきれいに動きません。
空気の通り道(換気計画)が悪いと、家の中に空気が動かない「よどみ」ができてしまいます。

 

【 目 次 】

1. 数字が良いのに寒い!?知っておきたい「性能の数値」のウラ側

1-1. 断熱(UA値)の限界:家自体は「熱」を生み出せない

1-2. 気密(C値)の落とし穴:「空気の通り道」がないと換気もエアコンも効かない

2. CASE STUDY 福富住宅の場合

2-1. 土地の太陽の動きを測定&シミュレーションする

2-2. 計算上だけで終わらせない「現場の実測」

 


1. 数字が良いのに暑い/寒い!?知っておきたい「性能の数値」のウラ側


福富住宅ZEH施工事例画像

※福富住宅施工事例

1-1. 断熱(UA値)の限界:家自体は「熱」を生み出せない

UA値(断熱性)を一言でいうと、

① 外の「暑さ/寒さ」を家の中に入れない力
② 冷暖房で「涼しく/暖かく」した室温をキープする力

をあらわすものです。
UA値の数字が小さいほど、そのバリア力とキープ力が優秀なお家ということになります。

では、ここで少し想像してみてください。

  :

手に魔法瓶を持っている画像

※イメージ画像

皆さんは今、手に魔法瓶を持っています。
朝入れた温かい飲み物が夕方まで温かい、そんな高性能な魔法瓶です。

でも、中に入っているのは、ただのお水です。
皆さんは、お出かけ先で温かい飲み物が飲めるでしょうか?

答えは当然、「NO」ですよね。
魔法瓶は、中に「温かい飲み物」を入れるからこそ、その保温力を発揮することができます。

実は、これとまったく同じことが、お家でも言えるんです。

 

福富住宅ZEH住宅施工事例、吹き抜け画像

※福富住宅施工事例

お家にとっての「温かい飲み物」は、太陽の光(自然の熱エネルギー)です。

どんなにUA値(断熱性)が良くても、建物や窓の配置が悪くて太陽の光が入らないお家だと、暖房をフル稼働させていないと温かくならない「寒い家」になってしまいます。また夏は、建物自体に夏の陽ざしを遮る工夫がないと、今度は入ってきた熱が外に逃げず、サウナのように「暑い家」になってしまいます。

つまり、「UA値という性能の数値が良いから、絶対に快適で電気代がかからない」とは言い切れません。
住宅性能の数値だけを見て安心してしまうのは、少し危険です。

大切なのは、その高い性能をしっかり発揮できるような仕組みをつくること。
UA値(断熱性能)だけ、高くしても意味がないんです。

 

福富住宅ZEH施工事例、2階画像

※福富住宅施工事例

 

1-2. 気密(C値)の落とし穴:「空気の通り道」がないと換気もエアコンも効かない

C値(気密性)を一言でいうと、「お家にどれくらいの隙間があるか」をあらわすものです。
こちらも数字が小さいほど、隙間の少ない優秀なお家と言えます。

お家の気密性を高めた方が良い理由は、大きく分けて2つあります。

① 隙間から外の暑さや寒さが家の中に入り込んでしまうから
② 隙間から室内の涼しい/温かい空気が外にもれてしまうから

どちらも、お家の快適さに関係する大切な部分ですね。
家づくりでは、この断熱(UA値)と気密(C値)をセットで高めることで、はじめて『魔法瓶のようなお家』ができあがります。

 

ただ、ここで一つ落とし穴があります。
それは、気密性の隠れたもう一つの役割である「室内の換気」についてです。

よく「C値が良い(隙間が少ない)と、室内の換気がきれいに行える」と言われますが、実はそれは、きちんとした換気計画(空気のルート設計)がされている場合だけです。

ここでまた、少し想像してみてください。

  :

透明なケースに煙が充満している画像

※イメージ画像

皆さんの目の前に、プラスチックの透明なケースがあります。隙間が全くない「気密性の高い箱」です。
このケースに煙を入れて、「入り口」と「出口」の穴をあけ、中の煙を出す実験をしてみます。

 

CASE1. 箱の両端に「入り口」と「出口」の穴をあけた場合

入り口から入った新鮮な空気が、ケースの中をまーっすぐ通り抜けて出口から出ていきます。
箱全体の空気がきれいに丸ごと入れ替わります。

空気がきれいに流れて箱の中の煙が排出されている画像

※イメージ画像

 

CASE2. 「入り口」と「出口」の穴が、すぐ隣同士にある場合

せっかく隙間のないケースでも、空気は入り口から入って、すぐ隣の出口からそのまま出ていってしまいます。
これでは、ケースの奥にある空気はいつまで経っても動かず、よどんだままになってしまいます。

箱の中に空気だまりができ、煙がうまく排出されないイメージ画像

※イメージ画像

 

実はお家でも、これとまったく同じことが起きてしまいます。

「新鮮な空気をどこから取り入れて、どういうルートで部屋の奥まで届け、どこから捨てるか」という空気の流れの計画(ルート設計)がされていないと、お家の中に全く空気が動かない「空気だまり(よどみ)」ができてしまいます。

その結果、

▲ リビングの真ん中なのに、空気がどんよりして重く感じる

▲ お料理のにおいが、いつまでも部屋の中にこもってしまう

▲ エアコンで冷やした・温めた空気も、家全体に届かない

ということが起きてしまいます。

「C値が良い(隙間がない)」のは、あくまで空気を正しく動かすためのスタートラインに過ぎません。
その優秀な箱を活かして、家じゅうの空気を隅々まできれいに循環させる計画がセットになって初めて、家族みんなが深呼吸したくなるようなきれいな空気のお家になります。

気密と一緒に「換気計画」をするのを忘れないでくださいね。

 

2. CASE STUDY 福富住宅の場合


福富住宅ZEH施工事例、LDK画像

※福富住宅施工事例

ここまで、お家の性能(UA値やC値)が良いだけではダメで、
その先にある「太陽の光の取り込み方」や「空気のルート設計」がセットになって初めて、本当に快適なお家になるということをお伝えしてきました。

皆さんもお家を建てる際には、こうした目に見えない部分まで、きちんと考えた提案をしてくれる住宅会社さんを選んでくださいね。

ここからは、福富住宅がどのようにして「太陽の光を取り込んだり」「空気の流れを計画したり」しているのか、具体的なお話をしていきたいと思います。皆さんの会社選びの参考にしていただければ嬉しいです。

 

2-1. 土地の太陽の動きを測定&シュミレーションする

福富住宅の太陽高度測定画像

福富住宅では、一級建築士の資格を持つ建築士が、直接あなたの上棟予定地(建設候補地)に出向き、専用のアプリを使って「太陽の高さ(太陽高度)」を測定しています。

さらに、専用のソフトに土地の周辺環境(お隣の家の高さなど)のデータを入れ、季節や時間ごとの日当たりのシミュレーション(等時間日影図)を作成します。

そして、それらの客観的なデータを基に、

① 土地のどこに建物を建てたら一番良いのか
② 建物のどこに、どのくらいの大きさの窓があれば冬の陽ざしを取り込めるか
③ 屋根の庇(ひさし)を何センチにすれば夏の陽ざしを遮ることができるのか

などを細かく計算して、プランニングしていきます。

等時間日影図の画像

ただ「土地の広さに合わせて間取りを入れるだけ」の設計ではなく、「この土地だから、このプラン」というように、確かなデータをもとに根拠のある設計を行っています。
これは私たちの大きな強みであり、多くのご家族に福富住宅が選ばれている理由です。

 

2-2. 計算上だけで終わらせない「現場の実測」

福富住宅の気密測定画像

※第三者機関による気密測定

お家が完成した時に、「計算上、C値は0.4ですので安心してください」 住宅会社からそう言われて、「そうなんですね、分かりました」と心から信じられるでしょうか?
私だったら、「本当に? 実際に測ったりはしないの?」と、少し不安に感じてしまいます。

なぜならお家づくりは、何百という工程があり、たくさんの職人さんが関わって、すべて「人の手」でつくっているからです。
図面上でどれだけ良い数字を並べても、現場のどこかで少しでもミスがあれば、実際の性能は簡単に落ちてしまいます。

だからこそ福富住宅では、計算上だけでは終わらせずに、実際にC値を実測しています。(第三者機関による気密測定を導入)

ご都合が合えば、お施主様にも測定に立ち会っていただくのですが、
「本当に隙間がないんだ!」と目で見て実感できるので、ちょっとしたイベントのように毎回とても盛り上がります。

 

ネクストステージによる監査画像

※ネクストステージによる監査

さらに私たちは、第三者機関による監査も導入しています。
プロの厳しい目で、工程にミスがないかを細かくチェックしてもらうためです。
もちろん、厳しい基準に満たないことがあれば、絶対に次の工程には進みません。

正直、これだけ厳しいチェック体制だと、現場の職人さんたちは本当に大変です。
でも、「10年20年後も高性能がずっと続く家を建てているんだ」という強いプライドと責任感を持って、日々一丸となって施工に励んでくれています。

職人さんたちには、感謝しかありません。

 

3. 大切なのは数値だけじゃない


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
UA値やC値などが一般的になったのは嬉しいのですが、売り上げのために数値だけ見せる会社さんもあるようで、心配しています。

住宅会社を選ぶときは、どうしても「UA値」や「C値」といった、目に見える数値に気をとられてしまいますよね。
ただその時には、今回お話した「魔法瓶とお水」、そして「プラスチックケースと煙」の話を、思い出してみてください。

そうすれば、見せかけだけの数値にまどわされることなく、あなたの理想の家づくりができるはずです。

もし、今ご相談されている会社さんの間取りや性能面に不安があれば、私たちにセカンドオピニオンをご相談いただくことも可能です。
「これってどうなの?」「これは大丈夫?」などのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

\ Thank you!/

福富住宅のスタッフ写真

 

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