こんにちは、福富住宅の大竹です。
近頃 ──
「高性能住宅を建てたのに、夏はなんだか暑いし、冬は底冷えする…」
「電気代も思っていたよりも高い」
という話を、よく見聞きするようになりました。
せっかく建てたマイホームでの生活が、思いえがいていたものと違う。
そんな悲しいことはありませんよね。
:
「高断熱高気密住宅」「高性能住宅」「省エネハウス」など、
住宅の数値でひとくくりにされることが多いですが、
数値が良いというだけで、快適な暮らしが保証されるわけではありません。
実は ──
数字上は高性能な住宅でも、あることが原因で、快適さに差が出てしまうことがあるからです。
そこで今回は、
高性能住宅なのに、暑い&寒いなどの不満が出てしまう主な原因を4つご紹介し、
福富住宅がどのようにその原因に向き合っているかをお伝えしたいと思います。
性能にこだわった家づくりをされたい方は、ぜひ最後までお付き合いください!
【 関連記事 】
・ UA値?C値?それって何?|住宅性能を“数字”で読み解く入門ガイド
・ 年間光熱費9万円も可能?断熱・気密・換気でつくる“本当に省エネな家”
|目 次
原因①|日射取得・日射遮蔽を計算していない
高断熱高気密住宅なのに、
「冬は寒くてエアコン代がかかる」「夏はジメジメしていて室内が暑い」
その原因の多くは、
日射のコントロール=「日射取得」と「日射遮蔽」が考慮されていない設計にあります。
□ 日射取得とは?── 冬に“太陽光”を活用する設計
「日射取得(にっしゃしゅとく)」とは、冬に太陽の熱を室内に取り入れて、室内を暖める工夫のことです。
具体的には、住宅の南側に大きな窓を設置するなどして、太陽光を積極的に室内へ取り込むようにします。
実は ──
冬の太陽光から得られる熱量は、こたつ1台分(約600W)にもなると言われています。
つまり、自然エネルギーによる “無料の暖房” なのです。
これを利用しないのは、もったいないですよね。
とくに、高断熱・高気密住宅の場合は、熱を外へ逃さない蓄える力(保温力)が高いため、
日射取得を考慮した設計を取り入れることで、冬の暖房費をさらに削減することができます!
いくら断熱性能(UA値)の数値が良い住宅でも、日射取得をきんと考慮した設計がされていなければ、
せっかくの保温力を十分に活かしきることができない、“もったいない家” になってしまいます。
住宅会社を比較するときには、
ファーストプランを出してもらった際に、きちんと日射取得が考えられているかが、
ひとつの見極めポイントとなります!ぜひ覚えておいてくださいね。
□ 日射遮蔽とは?── 夏に“太陽光”をさえぎる設計
一方で、夏に重要になるのが「日射遮蔽(にっしゃしゃへい)」です。
これは、夏の暑い日差しが室内に入ってこないようにする、設計上の工夫のことです。
たとえば…
● 南面の窓に合わせて、建物の軒をしっかり出し、直射日光をカットする
● 西日が入る場所には、袖壁で横からの日差しをさえぎる
● 南面の大きな窓には、外付けのアウターシェード(可動式のスクリーン)を設置して日差しをさえぎる
こうした一つ一つの工夫が、とても重要になってきます。
なぜなら、夏の熱の約80%は「窓」から入ってくるから!
熱が室内に入ってしまってから冷やすのではなく、家の外側でしっかりとカットすることが重要。
これが、電気代をかけずに室内を涼しくする、一番効果的な方法です。
\ 福富住宅オススメのアウターシェード /
福富住宅では、LIXILのスタイルシェードを、夏の日差し対策としておすすめしています。
夏の陽射しを約80%カット&紫外線を最大99%カットしてくれる商品で、効果は絶大!
私も自宅で使用していますが、夏の必需品となっています。
既存住宅に後から設置することもできますので、部分的なリノベーションにもおすすめです。
ぜひ詳細をチェックしてみてください。
□ 福富住宅の対応|“土地の光と影”を読み解いて設計します
福富住宅では、家づくりの第一段階として、土地の日当たりシュミレーションを行っています。
専用ソフトを使って、敷地の日当たりを『季節ごと』『時間ごと』に細かく計算。
その結果をもとに、建物の配置・窓の位置・軒の長さ・間取りなどを計画していきます。
ファーストプランで、ここまで日射環境を考えて設計している住宅会社は、そう多くはありません。
実際にお客様からも、
「他社ではここまで説明がなかった」「この提案で福富住宅に決めました」
という、嬉しいお声を多くいただいています。
── 自然の力を活かし、無駄なエネルギーを使わず快適に暮らす。
年々深刻になる、環境問題。
福富住宅では、地球環境にもやさしい家づくりを実践しています。
私たちの子どもや孫の世代に、「この家でよかったね」「ありがとう」と言ってもらえるような、
価値ある住まいを残すことが私たちの使命だと思っています。
環境問題にも真摯に向き合い、『未来につながる家づくり』をこれからも続けていきます。
環境に配慮した暮らしを目指したい方、エコハウスで暮らしたい方、
私たちと一緒に、地球にやさしい暮らしをはじめましょう!
2. 原因②|気密性能(C値)が確保されていない
最近では、「高性能住宅です!」とうたっている住宅会社も増えてきました。
しかしその中には、住宅の断熱性能(UA値)だけを高めて “高性能住宅” と言っている会社も少なくありません。
そのため、「高性能住宅なのに、暑くて寒い。電気代も高い...」といった不満が、増えてしまっているのではないでしょうか。
実際は、住宅の断熱性能だけ高めても、
気密性(C値)が確保されていなければ、効果が半減してしまいます。
例えるならば、
冬にダウンジャケットを着ているのに、前のファスナーを開けっぱなしにしているようなもの。
せっかくのあたたかさが、家のすき間からスーッと逃げていってしまうのです。
住宅の断熱と気密は、ふたつで一つ。
どちらか一方では、十分に機能することができません。
そのことだけは、覚えておいてくださいね。
■ 福富住宅の取り組み:全棟で“見える気密”を実現
福富住宅では施工品質を一定に保つために、自社で標準仕様を設けています。
気密性能の標準仕様は、C値0.4以下。
実際には、アベレージでC値0.13㎠/㎡という、非常に高い数値を実現しています。
全棟で第三者機関による気密測定(C値測定)を実施し、
お引渡し時には、お客様に『性能証明書』としてきちんと数値をお知らせしています。
■ 気密処理は、職人の手仕事の積み重ね
住宅の気密性を高めるには、図面や仕様だけではなく、現場で作業をする職人の技術が欠かせません。
なぜなら、住宅の気密性を高めるには、
● 壁と柱の取り合い
● 配線・配管まわり
● 開口部やサッシまわり
などのすき間を、一つ一つ、手作業で埋めていく必要があるからです。
この緻密で細やかな処理の積み重ねが、住宅の気密性を決定づけます。
福富住宅では気密処理にこだわるために、現場で作業する職人達の教育にも力を入れ、
正確で丁寧な施工を徹底しています。
■ 気密にこだわれる会社こそ、“本気で性能を追求している会社”
第三者機関によるC値の測定には、コストも手間もかかります。
だからこそ、それをあえて実施している住宅会社は、“本気で性能に向き合っている会社” と言えるのではないでしょうか。
── 見えないところにどれだけ手をかけられるか ──
それが、『住み心地』にも、『安心』にも、『将来の光熱費』にも、大きく影響してきます。
住宅の性能にこだわった家づくりをされたい方は、ぜひ福富住宅までご相談ください!
3. 原因③|空調計画がされておらず、換気がうまく働かない
高断熱・高気密の住宅では、室内に外気が入りにくくなる分、
「空気をどう入れ替え、どう循環させるか」が非常に重要になってきます。
ところが、
空調計画が不十分だったり、換気が形だけになっていたりすると、
● なんだか空気がこもっている感じがする
● 食事などのニオイが抜けにくい気がする
● 夏はムシムシして、冬は乾燥が気になる
といった、“高性能住宅なのに、快適じゃない” といった状態に、なってしまいやすいです。
では、どうしたらそうならずにすむのか ──
福富住宅の空調計画について、ご紹介します。
■ 『全熱交換型第一種換気システム』を標準採用
福富住宅では、全熱交換型の第一種換気システムを標準仕様で採用しています。
もっとも採用が多いのは、LIXILの『エコエア90』という商品です。
この換気システムは、
外から取り込む空気と排気する空気の「熱」と「湿度」を交換してくれるため、
● エアコンの稼働効率が良くなる(節電効果アップ)
● 冬は室内が乾燥しにくく、夏は湿気が入りにくい
● 快適な温度・湿度をキープしやすい
といった “ 快適性と省エネ ” の両立が可能になります。
さらに、花粉・PM2.5・黄砂などの微粒子をカットできる高性能フィルターも搭載しているので、
アレルギーをお持ちの方には、特におすすめの商品です。
24時間365日、清潔な空気環境の中で、快適に暮らしていきたいですね。
■ 『松尾式エアコン』などの最新技術も導入!
換気と同時に大切なのが、空調(エアコン)です。
みなさんも、各ハウスメーカーさんが提案する『〇空調』といった全館空調などの話を、
見聞きしたことがあると思います。
福富住宅でご提案しているのは、一般的な家庭用エアコンを使った空調です。
省エネ住宅のパイオニアとして知られる、松尾和也先生の「松尾式エアコン」を取入れています。
【 特徴 】
● 夏も冬も、エアコン1台で効率よく冷暖房ができる
● 室内に温度ムラが生まれにくい
● 見た目もスッキリし、省スペースにも配慮できる
● エアコンの風が直接カラダにあたらない
● 一般的な家庭用エアコンを使うので、コスパが良い
換気設備や空調計画は、断熱や気密などのように数値で比べることはできませんが、
その住宅で暮らす人の、“ 健康 ” や “ 快適さ” に、確実に影響をあたえる部分です。
私たちは、『換気・空調・断熱・気密』がすべて連動するような家づくりを大切にしています。
4. 原因④|住み方・使い方にコツがある
高断熱高気密住宅には、住み方・使い方にちょっとしたコツがあります。
これを知らずに住んでしまうと、せっかくの性能を正しく使うことができず、
「この家、本当に高性能なの?」といった不満につながってしまいます。
□ 冷暖房の使い方の違い
(一般的な住宅)
・部屋ごとでエアコンを稼働
・電気代が高いから、電源はこまめに切るのが正解
・気温にあわせて設定温度もこまめに変えることが多い
(高断熱高気密住宅)
・エアコンは最低限の台数のみ
・保温力が高いから、エアコンはつけっぱなしでOK!
・設定温度はこまめに変えません
高断熱高気密住宅では、一般的な住宅のように各部屋でエアコンをつけてしまったり、
電源を頻繁に消してしまうと、かえって非効率になってしまうこともあります。
□ 換気の違い
(一般的な住宅)
・すき間が多く、自然と空気が入れ替わっている
・窓を開けての換気がメイン
(高断熱高気密住宅)
・すき間が少ないため、換気システムの設置が必要
・窓を開けての換気は不要
換気というと、どうしても窓を開けるイメージが強いですが、
高断熱高気密住宅では、窓を開けての換気は不要です。
□ 生活音や湿度管理の違い
(音の違い)
断熱材が音を吸収するため、外の音が聞こえにくく、家の中の音も外に漏れにくくなります。
静かな空間は快適ですが、生活音が響きやすくなるため、家族間の音の気遣いも変わってくることがあります。
(湿度の違い)
高気密住宅は、乾燥しやすいため加湿器による湿度管理が推奨されます。
逆に、適切な換気がされていないと、内部結露のリスクもあるため注意が必要です。
高断熱・高気密住宅は、しっかり性能を活かせば、本当に快適な暮らしができます。
でもそのためには、従来とは「暮らし方を少しだけ変える」ことも必要です。
福富住宅ではお引き渡し前に、高断熱高気密住宅の暮らし方をご説明し、
暮らし始めてからも、定期的なサポートを行っています。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください!
5. “数値がいいだけ”で終わらせない家づくりを
高断熱高気密住宅を選ぶ方の多くは、
「せっかく建てるなら、快適に・健康に・長く暮らせる家にしたい」
そんな想いを持っているはずです。
でも、UA値やC値といった数値だけを追い求めてしまうと、
「こんなはずではなかったのに...」と、暮らしはじめてから後悔することになってしまうかもしれません。
本当に暮らしやすい住まいをつくるには──
● 日射取得や日射遮蔽など、太陽を活かす設計力
● 冷暖房・換気まで考慮した空調計画
● 現場での正確で丁寧な施工と、徹底した品質管理
● 住みはじめてからの正しい使い方のサポート
これらすべてがバランスよく組み合わさった家づくりが、必要になってきます。
どんな家で、どんな毎日を過ごしたいのか──
ぜひ一度、あなたの理想をお聞かせください。
あなたの理想をカタチにする、お手伝いをいたします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【 EVENT情報 】
家づくりに役立つイベントを、『無料』で開催しています。
ぜひ詳細をご確認ください!
▼福富住宅の会社案内
― Thank you for watching ―