足利市の工務店、福富住宅の渡邊雄二です。
『住まいの性能 用語解説』と題して 住宅の性能につかわれる言葉についてご紹介!
家づくり計画のご参考として頂けましたら 幸いです。
住まいの性能 用語解説 【C値って いくつがいいの?】
前回は、「漏気と気密」についてのお話でした。ここ数回、建物の密閉度=気密性が大切というお話をしてきました。
では、気密性を表すC値って、一体いくつにすればいいのでしょうか?
福富住宅では、二つの基準から、気密性C値0.4以下を自社基準としています。
今回は、まず一つ目の基準をご紹介します。
Heat20での提案 C値:0.7±0.2(0.9~0.5)
まず一つ目は、断熱性のお話の時にでてきた『Heat20』という基準に登場するC値の目安です。
『Heat20 設計ガイドブック2021』という本があります。その94&95ページは「気密性能水準の提案」という項です。
*Heat20については、こちらへ
冬、暖房を使用しているときには、天井付近のすき間からは暖かい空気が外に出てしまい、床付近や窓の下の方から、冷たい空気が入ってきてしまいます。
このとき、床付近や窓の下部から冷たい空気が、どのくらいの風速であれば不快に感じないのか、そんな視点から気密性能の水準が提案されています。
Heat20設計ガイドブックによる 気密性性能水準 C値:0.7±0.2(0.9~0.5)
このC値は、経年劣化による性能の低下が考慮されています。
ちなみに、気密性能を表すC値は、どれくらいすき間がるのかを示しているので、数値が小さい方が気密性が良い=すき間が少ないということになります。
住宅の新築工事の際、『C値0.7になるように工事をする』というのは、実は結構難しいものです。優勝を目指して努力するから、結果3位入賞できるという感じでしょうか。
そのため、C値0.7を目指すとするよりは、【C値0.5以下を目指して、気密性を確保するために工事を行う】ことが必要です。
以上、一つ目の基準「Heat20 設計ガイドブック」で提案されている気密性能の水準でした。
次回は二つ目の基準について、ご案内致します。お楽しみに!
◇住まいの性能 用語解説ブログ ~断熱&断熱性~ ~断熱性能を表すUa値~ Ua値の基準 Heat20 Ua値って、いくつがいいの? ~気密と気密性~ ~気密性を表すC値~ ~断熱と気密はセットです~ ~気密と換気~ 漏気と気密
私達は栃木県足利市で創業して52年! 地元の工務店だからこそわかる『地域特有の気候』や『周辺環境』を踏まえた上で、弊社独自のノウハウを活かし、安心・安全・快適・省エネ・健康にお暮らし頂ける住まいをご提案しております。 新築もリフォームも、お住まいに関することは私たちにお任せください!
|